体験設計を発想しそれを実現していくためのプロトタイピング活動について様々な事例から11の視点にまとめました。ここから多くの過程と共創・協創をどのようにおこなっていくのかヒントを得ることができます。ぜひご自身の事業、業務に当てはめながらお読みください。
CXDSプロトタイピング研究会 横川 恒
1. ユーザーに参加してもらう、ユーザーを想定する
体験設計ではユーザーや社会が求めているものを明確にしてそれを実現していくことが⽬標になります。そのためユーザー要求(User requirements)が開発の起点であり、デザイ...
続きを読む2. ⼈の思考・⾏動・情動を表現する・評価する
体験設計の対象は第⼀に⼈の⾏動や情動(感情)です。それを意図的な体験を通して経験へと結びつけ価値を⽣み出すというのが体験設計の基本的な構造です。そのため製品やサービスのワークフロ...
続きを読む3. ⼤きなストーリーの関連性、影響、前提を含める
製品やサービスが多様なシチュエーションに対応し柔軟で便利になる一方で複雑になってきており、プロトタイピング無しに的確な体験設計をおこなうことはできなくなっています。またユーザーの...
続きを読む4. モノを作る前に⾏為を含めた体験を作る
体験設計ではユーザーの視点や置かれている状況を理解するためにロールプレイングやアクティングアウトのような⾝体を使った手法が重要です。開発が進み機構設計・機能設計のための試作を⽤い...
続きを読む5. 利⽤状況・利⽤環境を作ってみる
VRやMRの活⽤、布やテープを使った利⽤空間の作成など利⽤状況を想定することは体験設計のプロトタイピングの半分ができあがるほど重要です。実際に⾏ける場所であったとしても、⾃分の⼿...
続きを読む6. 既存品をHackしてやってみる
体験設計では必ずしも新しいモノやサービスをデザインする必要はなく、新しい使い⽅や⾒⽴てによって新しい体験をデザインすることができます。そのためプロトタイピングでも既存のモノやサー...
続きを読む7. 市場に出してからも評価と改善を続ける
体験は最終的にユーザーによって⾏われるため企業内のプロトタイピングでは分からないことも多くあります。そのため早く市場に出してフィードバックを得て改善していく⽅法をとることは有効な...
続きを読む8. ビジョンを語って理想を実現するための道筋を作る
現時点のユーザー要求に基づきそれを達成するだけではなく、その先ではどのような状態になっていることが理想なのかを想定することは、ユーザーだけでなく社会や環境を含めた⻑期的で広範囲の...
続きを読む9. ⾮現実的な世界で考える
アート思考やSFプロトタイピングはいずれも実⽤性や現実性と離れた視点で表現することによって、本質的な価値や意味を発⾒するための⼿法です。経験価値に注⽬する体験設計では、実⾏⼿段を...
続きを読む10. 全体を薄く作り、それを繰り返す
アジャイル開発を導⼊したことで部分の完成に注⼒してしまい最終的に⼀貫性が無いシステムになってしまうかもしれません。体験設計のプロトタイピングでは⼈・モノ・環境といった要素の関係性...
続きを読む11. 体験設計の中間アウトプットとしてデザインガイドラインを作る
体験設計は一つの製品利用だけに着目するのではなく一連の活動での経験価値を向上するもので、複数の製品やサービスがシステムとして組み合わされます。そこではそれぞれの製品に適切な役割と...
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